浅草橋ゴルフクラブ

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コーチ紹介

◆田中 敬介プロ インタビュー

ゴルフを始められたきっかけは何でしたか。

あるゴルフ場の経営会社に営業として入った時に、自社営業なのでゴルフくらいできなきゃな、と思ったのが最初です。26歳の時でした。

半年ほどして80台で回れるようになった頃、「研修生にならないか」と誘われました。

でも当時は、営業職として結構年収があったんです。ふざけて「俺プロより給料いいんだよ」なんて言ってたんですが、すごいスイッチが入っちゃって。毎日の飲み歩きも一切やめて、毎日球300打って家に帰ってウェイトトレーニングするみたいな生活を始めました。

1年半ほどしてシングル入りしました。

そこからプロになろうとしたのは何故ですか?

ちょうどその頃、勤めていた会社のやり方がちょっと嫌だなと思っていたところに、インストラクターの試験があると聞いて受けたら、一発で受かったんです。それで会社を辞めました。

アマチュアで練習していた頃にレッスンプロ達を見ていて、自分はもっとしっかりゴルフを教えたいという思いがありまして。それでインストラクションを始めたんですが、2年くらい経ったところでミニツアーに参戦しました。その時に、自分のゴルフが駄目になっている、もっと気合いを入れてゴルフしないと駄目だなと思ったんです。

そこで、ツアープロの研修会に参加したりして、もう一回立て直そうと。プレイヤーとしてもやっていきたいなっていう気持ちが出てきて、この世界に入りました。

収入がいくらになるかもわからないのに飛び込むなんて、って皆に言われました。26歳で始めて30歳でプロに…なんて駄目に決まってるじゃないかと。でもそう言われたら余計にやりたくなるんですよね。

36歳の時に、アジアンツアーに挑戦したんですが落ちまして。帰国したところで日本プロ出場経験がある同じ研修会の仲間にコーチングを頼まれました。ツアープロコーチとしては6年くらいやってたかな。ゴルフ業界としては丸26年になります。

田中プロにとってのゴルフの楽しさとはなんですか?

自分の思った通りにならないことの楽しさもありますし、世界中の全ての競技の中で一番物が飛んでいく競技ですから、飛ばす楽しさ、広大なところで球が飛んでいく楽しさもあると思います。もちろん飛ばすだけではなく、飛ばさない競技の部分も含めて、総合力が必要とされるゲームですね。

あとはメンタル。私はプレーヤーとしてはメンタル駄目でしたけど、逆にそれがアマチュアからプロまで幅広い方々へのアドバイスにすごく役立っています。以前の交通事故で打って見せることができなくなってしまったのが悔しいですけどね。

上手になることも楽しいし、単純に球が飛んでいく楽しさや、10メーターのパットが入った楽しさもある。自分ができなかったことができるようになってきたとか。そういうところが楽しいと思います。

これからゴルフにチャレンジする方にアドバイスをお願いします。

正しい練習をすることが大事です。今YouTubeだとかありますが、あれでうまくなるならいいんです。でも私のレッスンにお金を払ってくれる方たちは、いろんなプロを見てきて、僕を見つけて僕に習い出してずっといるわけです。よく体幹がどうだとか、手のここがこうで……とか言うレッスンありますよね。でも言われてもわからないですよ。だから僕の言い方は単純です。

あと必ず言うのは、「ゴルフに恋をしなさい」と。恋をしたら毎日相手に会いたくなるでしょう。それと同じように毎日ゴルフを練習したらうまくなります。

私はジュニアから大人まで教えていますが、10歳を超えると恥やプライドが出てくるから上達しにくい。大人から始めると、ミスを嫌う気持ちもあるし、苦労が多いと思います。私も大人から始めてますから、その苦労はわかります。

ゴルフは年を取ってもできる、息の長いスポーツです。そこはやっぱり楽しい世界だと思います。今までは、やりたくても踏み出せない敷居の高いところもあったかもしれませんが、今は敷居がすごく下がっています。一度やってみて、楽しくなかったらやめればいいんです。ずっといろなんて言いません。でも楽しかったらどんどんやるでしょうし、楽しくなれば必ず上手になります。

大人になってから始めるわけですから、盃に水がいっぱいになってるところに石ころを入れるのと一緒です。お金か時間か、何かをこぼさなければできません。でもそれをこぼしても価値のあるスポーツだと思います。